これも観たい、あれも食べたい!好きなことだらけのメモ

インスタ映えも女子トークももういいや。30代も半ば、仕事も家庭も一応落ち着いてるけど、自分の生涯をかけてやりたいことってなんだっけ?のライフワーク探しを、あれこれ悩みつつやってみる日記です

日々のもやもやから抜け出して、優しい気持ちになれる本

今週のお題「読書の秋」

大人の童話、とも言える本を二冊。
昨日紹介した渡辺和子さんの本とは、また違った形で、ずっとそばに寄り添ってくれるような作品です。

一冊目は「あしながおじさん」。

あしながおじさん

あしながおじさん (新潮文庫)

あしながおじさん (新潮文庫)

始めのプロローグ、以外はすべて主人公ジュディからの手紙(一方通行の)で構成されていますが、孤児院から出て、学校での色々な新しい経験と友人たちの出会いのなかで、大きく羽ばたいていく瑞々しい少女の成長が、とても鮮やかに立ち上がってきます。  
差し込まれる、へたうまな絵?イラストも味があってすてき。

自分の出生や育ちにコンプレックスを持ち、唯一それを知り心を許せる相手、あしながおじさんは、何度お願いしても決してお返事もくれず、無論会ってもくれない。なんてひどい人!と思いつつも、逆に自分があしながおじさん側の立場だったら、、
と思うと、色々なボーイフレンドの登場にかなりやきもきしていただろうな、とぐっと違った読み方もでき、それも面白かったりします。


二冊目は「秘密の花園

秘密の花園 (福音館古典童話シリーズ)

秘密の花園 (福音館古典童話シリーズ)

こちらも荒々しくも美しい自然の中で成長する、瑞々しい少年少女の、ある種の再生の物語、だと思います。

主人公メアリーと、二人の少年ディコン、コリンがみなとても魅力的。荒れ果てて一見死んでしまったような庭が、彼らが丹精こめて手入れし、春を迎えて蘇る様子は何度読んでもすがすがしくて、なんだかなにか始めなきゃ、と。とりあえず、球根でも買って、庭いじりをしたくなったりします。