夏の祭りのラフマニノフ2022
久々のミューザ川崎。
その名も「フェスタサマーミューザ」という夏の風物詩的なイベント。
金曜仕事帰りに、サーっと会社を出て。飲み会も行きづらい夏の夜、涼しいコンサートホールがありがたい!
◇大阪フィル 指揮者:尾高忠明さん/ピアノ:イリヤ・ラシュコフスキーさん
ラフマニノフのピアノコンチェルト2番、重々しい鐘の音のような始まりから、ぞわぞわっと嬉しくなります。フィギュアスケート好きとしては「真央ちゃん!」のイメージ。
ロマンティックな二楽章も、ロシア的なトーン低めな重厚さがありつつ、華やかな三楽章もとても素敵!
若いピアニストがうっとりしながら、楽しんで演奏している様子もよかった。
でもパンフの「マエストロの十八番」というだけあって、尾高さんが身体全体を動かしながら、軽くジャンプしたりして、生き生きと指揮している様子も含めて素晴らしい。
同じくパンフ曰く、エルガーは「ノビルメンテ(気品をもって)」という楽想指示を最も好んだとのこと。英国らしい堂々としながら品のある雰囲気、素人ながらなんとなくわかった気がしました。
このホールの特徴は、360度ぐるっと舞台を囲んで座席が用意されていること。以前1回来た時にも座った、舞台後ろ側2F席の後方部を確保。
この席は指揮者がよく見えて、ピアニストの指先も結構見える、そして楽団員が結構近くて後ろ側から見られるのが、なんとなく一員になったような感じでお気に入り。
今回のエルガー後半は、金管がしっかり鳴らしているので、少し音のバランス悪いところもあったけど、それも含めて臨場感ありで◎。
両方の曲とも、いよいよクライマックス!の手前で、指揮者がスッと息を吸った、その音が聞こえてきたのがすごくよかったです。満喫!
アンコールは「威風堂々」!聴き手も演奏者も、ホール全体のみんなが、そうそうこれだよね!感が溢れていて、その一体感もよかったなぁ。