ピカソとミューズたち
ピカソの作品を、その時々に影響を与えた妻や恋人を絡めながら、8つのテーマで振り返る。良くも悪くも女性らしい切り口の、エッセイ風の読みやすい本。
多作で生涯にわたり様々な種類の作品を生み出し、作風も変化させてきたピカソの、一時の熱情と、それが去った後の冷酷さが強く印象に残った。それは女性たちへの態度であり、また作品自体への態度も、同様だったように感じた。
ピカソ 描かれた恋-8つの恋心で読み解くピカソの魅力 (Shotor Museum)
- 作者: 結城昌子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/09/27
- メディア: 単行本
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そうしたことはピカソに限ったことなのか、むしろ多くの芸術家の共通項のようにも感じられる。時代や分野の異なる人についても調べてみたい。