これも観たい、あれも食べたい!好きなことだらけのメモ

インスタ映えも女子トークももういいや。30代も半ば、仕事も家庭も一応落ち着いてるけど、自分の生涯をかけてやりたいことってなんだっけ?のライフワーク探しを、あれこれ悩みつつやってみる日記です

本レビュー

「白秋」一遍の美しい詩のようなお話

読了。伊集静さんの本を読んだのは多分初めて。 感想は、、うーーーん、正直に言うと男性目線での夢というか、女性へのノスタルジー、少年のころの淡いあこがれをそのまま生まれるままに物語にしました、というところ。 残念ながら自分はどの登場人物にも共…

切れ長の瞳の秘密は?「月は怒らない」

読了。ひとりの不思議な魅力を持った女性と、彼女を巡る四人の男性のお話。 題名に込められた意味は最後に明らかになるけれど、ひやっとした恐ろしく切れ長な目を持つ主人公が話し手になることはなく、代わる代わる周りの男性の視点から、ストーリーが進んで…

今のヒーローってこんな感じ?「君たちに明日はない」

単に題名がおもしろそう、と図書館で借りたけど、ぐいぐい引き込まれて2日間の通勤タイムで読了。 主人公の村上は、依頼された会社にはどこでも行く、リストラ推進の会社員、いわゆる首切り係。一見優男でホストっぽくて、仕事上はプロフェッショナルだけど…

戦場が日常という生活が、地図上の数センチ先に

戦場カメラマン、ジャーナリスト として、40年近くを世界の様々な紛争地域に赴く佐藤さんのレポート。 様々な地域でテロやミサイル問題が起きている今の状況でも、戦争のリアルは遠い国の出来事に感じられてしまう、それはなぜだろうと少し考えた。 残酷だ、…

視点を変えれば、そこには壮絶な愛の物語が。「博士の愛した数式」

本屋大賞、という賞とともに登場した、普段あまり小説を読まない人にも広く人気の有名な作品です。本棚の隅で見つけて、久々に再読。 素数、友愛数、ルート、と日常ではなかなか触れることがない数学の世界をほんの少し、上の甘いところだけを楽しむ気楽さ。…

ピカソとミューズたち

ピカソの作品を、その時々に影響を与えた妻や恋人を絡めながら、8つのテーマで振り返る。良くも悪くも女性らしい切り口の、エッセイ風の読みやすい本。 多作で生涯にわたり様々な種類の作品を生み出し、作風も変化させてきたピカソの、一時の熱情と、それが…