戦場が日常という生活が、地図上の数センチ先に
戦場カメラマン、ジャーナリスト として、40年近くを世界の様々な紛争地域に赴く佐藤さんのレポート。
様々な地域でテロやミサイル問題が起きている今の状況でも、戦争のリアルは遠い国の出来事に感じられてしまう、それはなぜだろうと少し考えた。
残酷だ、などの理由で、日本のメディアでは遺体や傷ついた人は切り取られ加工されて、オブラートに包まれた情報が流れる。ネットとテレビも、ニュースには不倫やら不祥事やら卑近な話題ばかり。
難しいこと、悲しくことに蓋をして、おもしろおかしく生きるのも一つ。でも知らない・知りたくないこととしっかり向き合い、今の瞬間もたくさんの人が飢え、苦しんでいることを痛みとして引き受けることが、日本で平和を享受する自分たちに必要なことと感じました。
(131)戦場を歩いてきた: カラー写真で読み解く戦場のリアル (ポプラ新書)
- 作者: 佐藤和孝
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2017/08/08
- メディア: 新書
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